自民党の林芳正衆院議員(山口3区、外相)の後援会入会をめぐる公職選挙法違反事件を受け、山口市の伊藤和貴市長は27日、全職員にアンケートを実施することを明らかにした。上司から後援会入会の依頼を受けたことがあったかなどを聞く。事件発覚以来、調査に否定的な考えを繰り返し示していたが、一転して調査に踏み切ることを決めた。5月に実施し、月内に結果を公表する。
伊藤市長はこの日の記者会見で、副市長をトップとした庁内組織で検討した結果、「やっぱりやるべきではないかという意見が多数を占めた。その方向性は了解した」と述べた。
アンケートは、再任用を含む全職員約1800人に実施する。昨年の衆院選に限らず、過去10年の国政選挙や地方選挙も対象にする。政治資金パーティー券の購入依頼や、選挙の出陣式への出席依頼があったかなどについても尋ねる。
市長の態度が一変したある調査
事件をめぐっては、市の阿東…