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長崎・五島で医薬品のドローン配送開始 医療格差解決に期待

五島通信員・梶山王
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 長崎県五島市で医療機関や薬局向けの医薬品をドローンで配送する事業が5月から始まる。離島の医療アクセスの格差解消につながると期待されている。

 豊田通商(本店・名古屋市)の子会社「そらいいな」(五島市)が事業を行う。今月21日に発着拠点の竣工(しゅんこう)式があった。

 使用されるドローンは、ルワンダやガーナなどで医療用品を配送した実績のある、米・ジップライン社の固定翼型ドローン。福江島の発着拠点を飛び立ち、約20キロ離れた奈留島で荷物を投下。周回して発着拠点に戻る。約40分で往復できるという。

 医薬品は、パラシュート付きの小箱に入れてドローンの胴体下部に収納。目標地点に到着すると、胴体の扉を開けて、上空18~24メートルの高さから箱を投下する。雨風に強く、夜間でも飛行でき、船での貨物輸送が難しい場面での配送も期待されている。

 竣工式で「そらいいな」の松山ミッシェル実香社長は「離島ならではの課題を空の物流網から解決し、医療機関、薬局、人々の暮らしをより豊かにすることを目指していく。地域を支え、地域に愛され五島列島の皆様が誇れる安心安全なドローンの配送サービスを提供できるよう尽力していきたい」とあいさつ。五島市の野口市太郎市長は「人口3万5千の小さな自治体だが最先端の事業が五島市で行われる」と期待を寄せた。大石賢吾知事は「県としても事業が円滑に進展し地域とともに大きく発展していけるよう地元五島市と力を合わせてサポートしていきたい」と述べた。

 今後は奈留島だけでなく、福江島西部や同市内の他の離島、新上五島町などにも配送先を増やしていく予定という。(五島通信員・梶山王)