Jリーグ、8年ぶり「聖地」開催の思惑は 清水エスパルスも虎視眈々

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清水優志 照屋健 勝見壮史
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 サッカーJ1のリーグ戦が8年ぶりに国立に帰ってくる。

 4月29日、国立競技場東京都新宿区)でFC東京ガンバ大阪の試合が開催される。国立でのリーグ戦は2014年5月のヴァンフォーレ甲府浦和レッズ以来で、東京オリンピック(五輪)・パラリンピックに向けた改修後に使われるのは初めて。

 今季はFC東京と清水エスパルスが利用する。人口が集中する首都圏のファン獲得へ、「サッカーの聖地」をその足がかりとしたい思惑がある。

 「This is TOKYO(これが東京)」

 FC東京はガ大阪を迎えるホームの一戦をこう銘打ち、無料招待のほか、花火やライティングによる演出を組んで盛り上げる。Jリーグによると、当日は5千組(1万人)の無料招待に対し、8万8千の応募があった。このうち約7割が新規客という。

 FC東京の川岸滋也社長は「新国立での歴史の一ページ目を担うことは非常に意味があることだ」と強調する。

 2004年のナビスコ杯(現ルヴァン杯)、11年度の天皇杯など、これまでに獲得した四つのタイトルはいずれも国立が舞台。クラブにとっても特別な場所だ。

 ホームタウンを「東京都」と設定するFC東京だが、国立開催の背景には人口が集中する東京23区での苦戦もある。

 今年に入りクラブが実施した…

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