欧米中銀と方向異なる日銀 異次元緩和への固執が「謙虚」な判断か

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編集委員・原真人
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 日本銀行は28日の金融政策決定会合(メンバーは総裁以下9人、年8回開催)で、現状の大規模な金融緩和を維持することを決めた。黒田東彦総裁の体制となってからの9年間、日銀は一度も金融引き締めをしておらず一貫して緩和政策を続けている。

 世界で5億人超が感染したコロナ禍とそれがもたらした世界的な物流網の停滞、ロシアによるウクライナ侵攻と、その対抗措置としての未曽有の規模の経済制裁――。世界経済は歴史的な危機に翻弄(ほんろう)され、自由貿易体制は深刻な危機に直面。先進主要国の中央銀行はいまこの不確実性が高まった新しい局面にダイナミックな対応を迫られている。

 そのなかで、ひとり日銀だけが大規模緩和の継続にこだわり続けている。単純に金融引き締めに転換するのが難しいことは確かだが、異常なレベルに膨れあがった緩和状態を早く「正常化」させなければいけない時期に来ているのではないだろうか。

 世界の中銀のあいだで最近、「Humble(謙虚)であるべきだ」という言葉がキーワードになっているらしい。最も頻繁に使っているのが米国の中央銀行・FRB(連邦準備制度理事会)のパウエル議長だ。

 昨秋まで、コロナ禍による生…

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