研究不正か 北海道大のチームが科学誌サイエンスの論文取り下げ

佐々木凌
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 北海道大は、大学の研究チームが2020年8月に科学誌サイエンスで発表した論文が29日付で取り下げられることになったと発表した。データに改ざんの疑いがあるためだという。北大は近く調査委員会を立ち上げ、不正があったのかどうかや経緯などについて調べ、処分を検討する。

 北大などによると、取り下げられたのは、澤村正也教授らの研究チームが2020年8月に発表した論文。脂肪酸を有用な有機化合物に合成するための人工触媒を開発したという内容で、反応物の構造を調べる核磁気共鳴(NMR)の複数のデータで改ざんの疑いが明らかになったといい、研究チーム側が取り下げを申し入れたという。

 北大は「今回の論文取り下げに関して皆様に多大なご迷惑をおかけしますことを、心からおわび申し上げます」とのコメントを発表した。(佐々木凌)