古い政治の壁に「なんだかなあ」 もどかしさ抱える新人議員に密着

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杉山あかり
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 2022年度政府予算案の採決を控えた2月22日の衆院本会議場。前から3列目の自席で立憲民主党の新人議員堤かなめ(61)は、壇上を静かに見つめていた。

 採決時、野党議員が壇上で「困っている人たちを救えるか」などと叫んだ。ヤジが飛び交い、議場は一気に騒がしくなった。

 野党議員の一人として、堤も「反対」を示す青票を投じたが、予算案は与党と国民民主党などの賛成多数であっさり可決された。

 「なんだかなぁ」。国会議員として初めて臨んだ新年度予算案を採決する本会議は約3時間半に及んだ。初登院から100日あまり。超党派の議員立法に取り組んだり、委員会質疑で具体的な答弁を引き出したりと、わずかだが政策を動かす手応えを感じたが、それでも野党の無力さは否めず、もどかしさを感じる日々だった。

記事の後半では、野党の新人議員として臨んだ約100日間の活動を追いかけます。理想とする政策を実現したいと思いながらも、なかなか前に進まない無力感。「古い政治を変えたい」と政治家になり、勉強に励むものの、現実は甘くありませんでした。そんな中で、ある本からヒントを見つけます。

 昨秋の衆院選、堤は地元福岡5区から立憲公認で立候補し、自民のベテラン議員との一騎打ちに競り勝ち、初当選した。

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