卒業した「あつこお姉さん」 子ども不在のスタジオで気づいたこと

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聞き手・野城千穂
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 Eテレの幼児向け番組「おかあさんといっしょ」を今月卒業した「あつこお姉さん」こと小野あつこさんは、歌を通じて子どもたちに届けたかったことがあると言います。第21代歌のお姉さんとして過ごした6年間を振り返ってもらいました。

 ――卒業した今のお気持ちは。

 2月に最後の番組収録があり、岩手で最後のファミリーコンサートがありました。胸がいっぱいでした。ありがとうございましたという気持ちが一番です。

 ――6年間の思い出を聞かせてください。

 やはり、子どもたちが番組の収録に来てくれて、そこで一緒に歌を歌っていた時間は、この6年間でも濃い時間でした。

 親子で来てもらい、「お兄さん」や「お姉さん」がお子さんをお迎えしてスタジオまで連れて行くのですが、3歳の子はお母さんやお父さんと離れるのが初めてで、嫌がる子もいます。私も子どもの時は人見知りだったので、気持ちが痛いほど分かりました。

 そんなときは、歌に参加できなくても、みんなでテレビを見る時間に「ちょっとだけ見てみる?」と呼んでみたり、最後にスタジオに落ちてくる風船の話をしたり。

 お母様が出産で入院されていた子もいました。急きょ、おうちのかたと来たのですが、お母さんにも会えていない中でなかなか離れられない。でも生まれてくるきょうだいの話をして、「赤ちゃんの分も風船2個もらわない?」と話したら、本当に最後の最後に風船を取りに来てくれました。

 子どもたちは天気や時間帯で波があると思うのですが、毎回毎回勉強で、それが楽しみでもありました。スタジオに出られなかったとしても、何か一個思い出を作って収録を終えて帰ってもらえたらと考えていました。

町中ですれ違った子どもが鼻歌を

 ――歌のお姉さんになったきっかけは。

 私は元々子どもが好きで、大…

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