行動制限なし3年ぶり 雨降るGW初日、各地でにぎわう

杉山圭子 本多由佳
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 最大10連休となるゴールデンウィーク(GW)が29日、始まった。新型コロナウイルス対応の行動制限がないのは3年ぶり。東京都内各地で雨が降る中、レジャーや観光を楽しむ人たちでにぎわった。観光関係者は感染対策の徹底を呼びかけつつ、さらなる人出に期待する。

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 奥多摩町の氷川キャンプ場では、朝から子どもらの歓声が聞かれた。水鉄砲などで遊ぶ上村遙(はるか)さん(9)と菅原結(ゆい)さん(9)はともに立川市の小学校に通う仲良し。例年、大型連休には互いの家族ぐるみでキャンプを楽しんできたが、この2年間は緊急事態宣言下で行くことができなかった。

 「一緒のキャンプはすごく久しぶりで、すごく楽しい」と遥さん。結さんも「今年は行けると思うと1週間前からワクワク。楽しみで昨日はよく眠れなかった」。昨年は計画していたキャンプが直前で中止となり「大泣きした」という。

 遥さんの母・敬子さん(41)も「この2年間、宣言の出ていない時などに家族で出かける機会はありましたが、グループキャンプは本当に久しぶり。ようやくかなってよかったです」と実感を込めた。昼からは、同じく家族ぐるみで親しくてきたあと1組も加わり、3家族で川遊びなどを楽しんだ。

 JR奥多摩駅から奥多摩湖まで、名所を巡って歩く町主催の「奥多摩セラピーウォーク」も3年ぶりに開催され、町内外から多くの人々が参加した。

 同町の担当者は「ぜひ町に来てください、とようやく堂々と言えます」と喜びながらも、コロナ禍のリバウンド警戒期間が5月22日まで続くことを考慮し、十分な感染防止をしたうえで来町を、とホームページなどで呼びかけている。(杉山圭子)

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 観光名所の浅草寺周辺では昼ごろから雨脚が強まったが、傘を差しながら散策を楽しむ観光客らでにぎわった。昨年のGWは緊急事態宣言の発出で休業する店舗も目立ったが、今年は人気店の行列や、キャリーケースなど大きな荷物を持つ人たちも目についた。

 今年は行動規制はないものの、遠出に抵抗があり近場の観光地を選んだ人たちも。母親と訪れた足立区の会社員橋本奈央さん(23)は、「本当は旅行に行けたらいいけれど、羽を伸ばす気持ちにはまだなれない。近場でリフレッシュしたい」と話した。

 江東区の会社員女性(26)と葛飾区の会社員女性(27)は着物姿で散策するため訪れた。「京都で着物を着たかったけれど、遠出は抵抗があった」と打ち明けた。

 仲見世通りで人形焼きなど食品土産を扱う「なかつか」の中塚隆蔵社長(73)は、「コロナ禍前とまではいかないけれど、にぎやかになってうれしい」と語る。

 GW前から通りの人通りは増えていたが、お得意さんである地方からの団体客や修学旅行生は少ないままだ。売り上げは休日でもコロナ禍前の5割程度で厳しい状況だが、「お土産がよく売れる連休後半にもっと人出が増えてほしい。その後も引き続きにぎやかさを取り戻してもらえれば」と期待している。(本多由佳)