銚子沖の風力発電、雇用創出など期待 第1回市民説明会

上沢博之
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 千葉県銚子市は27日夜、同市沖に建設される洋上風力発電の事業について、第1回の市民説明会を開いた。越川信一市長は「オール銚子で、この事業を地域の活性化につなげたい」とあいさつ。市や、事業者「千葉銚子オフショアウィンド」の代表企業三菱商事エナジーソリューションズの担当者が約1時間半、事業について説明し、市民に理解を呼びかけた。

 事業は、市の南側1・8~10キロ沖合の海域内に風車31基を建設し、2028年9月から20年間以上操業するというもの。今後、環境や漁業への影響調査などを経て、25年から送電線などの地上工事に、27年から洋上工事に着工する計画だ。

 銚子市沖は遠浅で、年間を通じて強風が吹く適地。各風車は、海底に打ち込んだ大口径の杭の上に設ける「着床式」で建設する。海面からの高さは約250メートル。

 風車を建設できる海域の広さは市の面積の半分近い約4千ヘクタールで、「31基の発電量は一般家庭約25万世帯分で非常に大きい」という。

 市は、この再生可能エネルギーの「地産地消」推進、二酸化炭素排出を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」の実現などを目標に掲げた。

 事業者側は、事業がもたらす地域活性化の具体例として、関連産業や雇用の創出▽建設、操業、保守での地元企業の活用▽「漁業共生センター」設立などによる漁業との共存共栄▽操業・保守の拠点としての名洗港の整備などを挙げた。銚子市漁協、銚子商工会議所と市は、事業のメンテナンスなどの受け皿となる会社「銚子協同事業オフショアウインドサービス」(通称・C―COWS〈シーコース〉)を設立している。

 風車の配置については、主要な展望場所からの富士山や、国の名勝・天然記念物の「屛風ケ浦」の景観が風車と重ならず、地上の騒音が規定値以下となるよう配慮するとも説明した。

 説明を聞いた住民らからは、銚子以外の漁協にも丁寧な説明を求める声や、収益の見通し、景観などについての質問が出た。(上沢博之)