灘の日本酒文化発信施設 御影にオープン

黒田早織
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 【兵庫】神戸、西宮両市にまたがる酒どころ「灘五郷」の日本酒文化発信施設「灘五郷酒所(さけどころ)」が29日、神戸市東灘区御影本町3丁目にオープンした。訪れた人たちは日本酒の飲み比べを楽しんだ。

 「灘五郷」の全26蔵約40種類の日本酒や、旬の素材を使った料理が楽しめる。今後は講演会や新作発表会など、日本酒にまつわるイベントを開催していく。

 建物は剣菱酒造の酒蔵を改装した。酒蔵は阪神淡路大震災で全壊したが2年後に再建。だが職人の数が震災前の約半分に減ってしまったため、2019年に閉じていた。同社の白樫(しらかし)政孝代表取締役社長は「うちの酒だけでなく灘の日本酒が広く楽しめる、日本酒文化の発信地にしたい」と話す。

 この日は雨の中、多くの人が訪れた。親子で立ち飲みしていた東灘区の会社員の男性(35)は「ネットで見てオープンを楽しみにしていました。灘のお酒はだいたい知っているけど、全部そろって飲み比べできる場所ができてうれしい」と話した。

 飲食にはチケット購入が必要で、15枚つづり3千円から。GW中の営業日は4月29~5月1日、3日~8日。いずれも正午~午後10時。(黒田早織)

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