膨らんだ有料観光道の債務 福井県など27億円債権放棄 無料開放へ

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小田健司
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 福井県の三方五湖有料道路「レインボーライン」(美浜町、若狭町)と法恩寺山有料道路(勝山市)を管理する福井県道路公社(西出俊亮理事長)が9月末に解散する。県内外からの行楽客の呼び込みを期待された道路だったが、公社の累積債務は計約27億円にのぼり、債権者の県と同市は全額を放棄する。そのツケは県民、市民に回ってくる。

行楽客呼び込みのための道路だったが

 レインボーラインは美浜、若狭の両町にまたがる三方五湖の眺望を売り物にした11・2キロの観光道路。高度成長期のマイカーブームに乗って、当時の福井県企業庁が政府系金融機関などから資金調達して1968年に供用開始した。74年に設立された公社が管理を引き継いでいる。

 6・6キロの法恩寺山有料道路は92年に供用開始し、西日本有数のスキーリゾート、スキージャム勝山(勝山市)へと続いている。

 いずれも住民の足と言うよりも、行楽客の呼び込みのために整備された道路だ。

 2010年度に県が複数の公社の存廃を検討した際、道路公社にはすでに約29億5千万円の債務が判明していた。内訳は、法恩寺山有料道路分が約11億1千万円、レインボーライン分は約18億4千万円だった。

 しかし、県は料金収入で6億円程度の債務を圧縮できると判断。道路公社については、法恩寺山有料道路で料金を徴収できる期間(30年間)が終わる今年9月末まで存続させることにした。

 ところが、レインボーラインでは逆に債務が増え続け、思うように圧縮は進まなかった。

 道路運送法に基づく公社の私…

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