「すべてお父さんに教えてもらった」 亡き父とつかんだ全日本柔道V

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 体重無差別で柔道日本一を決める全日本柔道選手権大会は29日、東京・日本武道館で開催され、20歳の斉藤立(たつる)(国士舘大3年)が初優勝を果たした。斉藤が昨年の男子100キロ超級世界王者・影浦心(日本中央競馬会)から技ありを奪った。斉藤は世界選手権(10月、ウズベキスタン)の男子100キロ超級代表に選出された。

大舞台で見せた「執念」 追いかける父の背中

 決勝戦の延長10分すぎ。

 斉藤は左足を相手のひざに引っかけると、右足のケンケンで追い込んだ。

 191センチ、160キロ。大外刈りをしかける巨体の重心はまったく、崩れない。圧力に抗しきれず、影浦の体は回転して畳に横倒しになった。技あり――。

 1988年大会を制した亡き父・仁さん(享年54)に続く、史上初の親子制覇。初優勝を決めた20歳は左拳を振り上げたが、すぐに表情を引き締めた。「自分の前では厳しいので、(生きていても)お父さんに褒められることはないと思います」

 大きな体でのしのしと歩き、首をくねくねと動かすしぐさは「父とうり二つ」と斉藤親子を指導した東京・国士舘高の岩渕公一部長は懐かしそうに話す。粘り強い足腰に柔らかな技もまた、父譲りだ。

 小学3年から、体落としや大…

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