「与党寄り」の政治行動を繰り返し、自公連立政権入りを模索しているのではとの臆測も呼ぶ国民民主党。何を考えて政府の当初予算に賛成し、与党と政策協議を進めるのか。玉木雄一郎代表がインタビューで、独特の「野党像」や現状認識を語りました。
――昨秋の衆院選を機に、国民民主の動きが変わりました
国民民主は「対決より解決」を訴えて議席を増やしました。解決策を求める民意が野党にも向けられていると強く実感したが、我々だけでは政策実現は難しい。その民意に添う判断として政府予算に賛成し、それは正しかったと思います。予算賛成は(ガソリン税を一時的に引き下げる)「トリガー条項の発動」との交換条件だと報道されましたが、その前から党内には予算への賛成意見が半数ありました。
――とはいえ、トリガー条項の発動は見送られ、与党にいいように扱われた形になったのでは
全くそうは思いません。我々が「ガソリン価格を下げろ」と言ったこともあり、元売り業者への補助金が拡充され、基準値も下がることになった。トリガー発動も諦めていません。
――岸田文雄首相と直接電話でやりとりしていたようですが、どこまで「トリガー発動」に向けた言質を引き出していたのですか
公党の代表間の話なので細かい話はしません。だが当然「ガソリン価格を引き下げよう」「トリガー条項も検討する」と。「効果的な手段の一つとして検討する」ことは首相も明言したし、今も「検討」は続いている認識です。
――最近、首相と電話は
していません。また、必要に応じてしたいです。
―野党の立場と言いつつ与党と連携するのは、有権者も理解しにくいのでは
政治家とメディアが「思考停止」
そこは発想を変えてほしい…
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