ベトナム人実習生への暴行 監理団体の許可取り消し 相談に対応せず

暴行を受けるベトナム人技能実習生=福山ユニオンたんぽぽ提供
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 技能実習生のベトナム人男性が実習先の建設会社(岡山市)で2年間暴行を受けたとされる問題で、出入国在留管理庁は31日、実習先を監督する監理団体「岡山産業技術協同組合」(同市)の許可を取り消したと発表した。男性から相談を受けながら適切に対応しなかったと判断した。

 入管庁は許可を取り消した理由について、実習先の監査を適切に行わなかった▽監査の終了後、報告書を速やかに提出しなかった▽実習生の相談に適切に応じて必要な措置をとらなかった、と説明している。具体的な事実関係は明らかにしていないが、関係者によると、男性から相談を受けても十分な聞き取りや対応をしなかったという。

 許可の取り消しにより、今後5年間は許可を受けられない。

 男性を支援してきた労働組合「福山ユニオンたんぽぽ」(広島県福山市)によると、男性は2019年秋に来日し、岡山産業技術協同組合を介して建設会社「シックスクリエイト」(岡山市)で実習を始めた。複数の日本人従業員による暴行はほどなく始まり、ほうきや棒で殴られたり、安全靴で蹴られて肋骨(ろっこつ)3本を折られたりした。同組合に相談したが暴行はやまず、21年10月にユニオンに保護されたという。

 今年1月、ユニオンは長い棒で殴られる様子などが記録された動画を公開。入管庁と厚生労働省は2月、シックスクリエイトの実習計画の認定を取り消していた。