第9回仕事量変わらないのに しわ寄せにイライラ 働き方改革は何のため?

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堀越理菜
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 働き方改革、女性活躍、ワーク・ライフ・バランス――。私たち、働く20代のまわりには、そんな言葉があふれている。上司は念入りに「残業はしないように」「代休はちゃんと取ってね」と語りかけてくるが、そうは言っても、仕事でやりたいことも、いまやらなければならないことも、ある。過労死の危険もあるし、よりよい働き方に改革していく必要性に異論はない。だが、実際は、社会や会社の建前と現場の実態にギャップがあるのではないか。いったい誰のための、何のための、働き方改革なのか……。

働く20代の「本音」求めて全国6都市へ

会社に入って数年、仕事に慣れ、楽しみも難しさも分かり始めるのが20代中盤です。それゆえに働く意味を考え、将来をどう描くかを悩み始める時期でもあります。生き方の選択肢が無数にあるからこそ、迷いは尽きません。「ワーク・ライフ・バランスを」と言われてもモヤモヤするばかりの24~26歳の記者6人が、突破口となるヒントを求めて3月下旬、札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡に向かいました。「働く20代」への聞き取りアンケートから見えた、この世代の実像や本音をお伝えします。働き方や価値観の違いにギャップを感じる上の世代に向けて、識者の解説や分析をインタビューでお伝えします。

 3月下旬の昼下がり、東京・新宿はこの日も人であふれかえっていた。前日夜、勤務地の山口から上京した記者(25)は、人の多さに圧倒されつつ、働く20代の男女に声をかけ続けていた。

 午前8時半に始めた街頭アンケートの19人目だった。代々木公園で友人女性とベンチに座って何かを食べながらおしゃべりしていた女性(23)に声をかけると、「映像制作会社で働いています」と応じてくれた。

「仕事があるから帰れないのに、帰らないと怒られる」

 どんな働き方をしていますか――。

 街頭アンケートと、その後の追加取材で女性は本音を打ち明けてくれた。

 テレビ番組の制作にADとし…

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連載働く20代のモヤモヤ WLBと言われても(全16回)

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