終わらぬ立証、突きつけた審理終結 北海道電力敗訴に見る「リスク」
平岡春人 山野拓郎
裁判の開始から10年余。札幌地裁は、北海道電力が主張を先延ばししようとする姿勢を批判し、審理を終結させて運転を認めない判決を突きつけた。電力会社にとっては「訴訟リスク」が改めて顕在化した形だ。
「審査会合の状況によって変更され得る被告(北電)の主張立証に延々と対応を余儀なくされる」
判決は、2011年の提訴から10年以上経過しても、防潮堤などの安全性の主張・立証を終えなかった北電側の対応を批判した。
規制委「裁判と審査は別のもの」
北電は13年7月の国の新規…