「杜々の森」こちらです、名水百選への道整備 長岡・西中野俣

白石和之
[PR]

 【新潟】全国名水百選に選ばれた長岡市西中野俣の「杜々(とど)の森湧水(ゆうすい)」の水飲み場が生まれ変わった。以前は水目当ての長い行列ができたが、徐々に雑木や雑草で覆われ、訪れる人も減っていた。「地域の宝を磨き上げよう」と、地元の住民らが市の補助金を活用し、雑木を伐採して道に砂利を敷き、きれいに整備した。

 この湧き水は昔から西中野俣地区住民の飲用水や灌漑(かんがい)用水に使われており、冷たく澄んだ水質の良さから1985年に環境庁(現・環境省)の名水百選に選ばれた。

 住民らが毎春、雪で折れた樹木の枝の回収や草取りをして水飲み場の保全に取り組んできた。しかし、生い茂る樹木が日当たりを悪化させ、岩にこけが生えて枯れ葉が積もるようになった。水をくみに訪れた客も「どこにあるんですか」とすぐそばの施設に尋ねに来るほどに。

 このため、同地区が市の「地域の宝磨き上げ事業補助金」を活用し、造園業者に委託して雑木の伐採や落ち葉の除去などを実施。28日には住民10人ほどが業者とともに水飲み場までの道に砂利を敷き案内板を設置するなど、一目で場所が分かるようにした。

 この日、関川村から初めて来たという女性は「体にしみ通るように軟らかくおいしい水。水飲み場もきれい。また来ます」と感激した様子で話した。(白石和之)