第2回手かざして買い物 アマゾンのレジなし店、価値へ差し出す私のデータ

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サンフランシスコ=五十嵐大介

前回のあらすじ

グーグルが米サンタバーバラつくった量子コンピューターの研究施設で、リーダー役のエリック・ルセロ氏は、グーグルによる巨額投資に「興奮する」と語りました。GAFAと呼ばれる4社だけでも、研究開発費は日本企業全体を上回る規模。巨額の投資がビッグテックをさらに強くする構造ができています。

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 ビッグテックが急速に大きくなった背景には、ある共通点がある。便利なサービスが顧客を増やし、その顧客から得たデータでさらにサービスが便利になるという「ネットワーク効果」だ。膨大なデータをサービスの向上に結びつけているのは人工知能(AI)。その「最先端」を記者がサンフランシスコで体験した。

 市中心部にあるアマゾン(Amazon)のレジなし店舗「アマゾン・ゴー」。金曜日の昼時に訪れると、ランチを買い求める客の姿があった。

商品をバッグに、そのまま店外へ

 スマートフォンのアプリのQRコードを入り口でかざすと、ゲートが開いた。すぐ横の表示には、「支払い、入場、身分証明、すべてあなたの手のひらで」。情報を登録すれば、手をかざすだけで買い物ができるという。

 店内で棚から商品を取り、自分のバッグに入れていく。棚から取った商品を持ち歩いて戻したりもした。最後はそのまま店外へ。支払いが済んだのかもわからず、少し落ちつかなかった。

 店を出て約2時間半後、アマゾンからメールが届いた。心配したのがばからしくなるほど、私の行動を正確にとらえていた。

「便利な買い物」を支えるのが、たくさんのセンサーとAI。そして、そこから得られたデータが、さらに「独占」状態を推し進めていきます。

 「あなたの買い物時間は7分…

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