ピンチの京大応援団 東大応援部卒の記者がエールを送る理由

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編集委員・中島隆
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 大学野球のシーズンが、たけなわです。関西学生野球リーグは、いわゆる関関同立と近畿という私学、そして、国立の京都大の6チームのリーグ戦です。今季は京大の健闘ぶりが注目されていますが、野球を応援する京大応援団は、団員不足に苦しんでいます。大学の応援団は、ピンチに直面している人たちにエールを送る存在です。応援される存在ではありません。ですが、今回はエールを送りたいのです、なぜなら……。

 京大応援団は4回生が6人、2回生が3人。この春、多くの新入生が入団しなければ来年は3人。リーダー、吹奏楽団、チアリーダーの3部門あわせてで、の人数です。そんなピンチで迎えた春でした。

 念のためですが、リーダーは、学ランを着て応援を盛り上げるパートです。

 ことしも、コロナの影響で、思うように新人勧誘ができていません。ただ、志のある1回生が4人、入団してきました。内訳は、リーダーとチアがひとりずつ、吹奏がふたり。ただ、ピンチに変わりはありません。

 新型コロナウイルスの感染拡大がはじまった2020年春。当時の京大応援団の団長は、他大学の応援団に、動画配信を呼びかけました。「社会を覆う不安や疲弊ムードを打破しよう」と。

 20を超える大学の応援団、応援部が動画で「コロナに負けるな」「手洗い~、マスクで~よ・ぼ・う」などと呼びかけました。

 京大応援団は、動画でこう訴えました。

 「応援は自分のために行うのではなく、他人のために行うものです。みなさんも、一致団結して、この状況を乗り切りましょう」

 2018年。京大応援団は、豪雨水害で大きな被害が出た福岡県朝倉市で土砂撤去のボランティアをしたうえで、市民にエールを送っています。

 そこに応援すべき人がいるとき応援する。そんな応援団魂が、京大応援団にも育まれています。

 わたくしは東大応援部卒です。三十数年前、リーダーをしていました。

「ごっつぁん」をしてくれた先輩、型を教えてくれた同期

 当時の京大応援団の先輩、そ…

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