クアッドとの関係「協力を模索」 韓国次期外相、日米との関係重視
ソウル=鈴木拓也
韓国の尹錫悦(ユンソクヨル)次期政権の外相に内定した朴振(パクチン)氏は2日、韓国国会の人事聴聞会で、日米豪印(クアッド)との関係について「様々な協力を模索していく」と述べ、将来的な参加の意思を示唆した。米国との対立を深める中国との摩擦を懸念し、クアッドとの協力に消極的だった文在寅(ムンジェイン)政権の方針から転換し、対米重視を強める方向で臨む考えを強調した。
クアッドへの参加をめぐっては、尹氏が4月24日に米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)に掲載されたインタビューで、「打診があれば、積極的に参加を検討する」と意欲を示していた。
朴氏は2日の聴聞会で、韓米同盟をより高い包括的戦略同盟に発展させるとして、「インド太平洋地域の平和と繁栄のために積極的に協力する」と述べた。日韓との関係強化を掲げた米バイデン政権の「インド太平洋戦略」を意識したとみられる。
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