「発祥の地」で献茶祭 八十八夜の八女

外尾誠
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 八十八夜の2日、「八女茶発祥の地」とされる福岡県八女市黒木町笠原の霊巌寺(れいがんじ)で恒例の献茶祭があった。農家の代表や服部誠太郎知事ら約50人が出席し、茶業の振興を祈った。

 八女茶は約600年前、学僧だった栄林周瑞禅師(えいりんしゅうずいぜんじ)が留学先の明(中国)から茶の種子を持ち帰り、笠原地区に栽培や製茶の方法を伝えたのが起源とされる。献茶祭はその功績をたたえるために市やJAが開いている。

 この日は、禅師から伝えられ、茶の栽培を始めた松尾太郎五郎久家の子孫、松尾章三郎さん(68)が摘んだばかりの新茶が作法にのっとって入れられ、献上された。三田村統之市長は「八女茶は、先人たちの努力で県を代表するブランドに発展した。コロナ禍の時代だからこそ、ゆっくりと茶を楽しんでほしい」とあいさつした。JAふくおか八女によると、今年は天候に恵まれ、うまみが凝縮した茶が育っているという。

 同市では3~5日に星野村の「茶の文化館」で、4日は中心部の「鉄道記念公園」周辺でそれぞれ、新茶が楽しめるイベントがある。(外尾誠)