「考えて走るサッカー」の真意 オシムさんが託したメッセージ

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 オシムさんの訃報(ふほう)に触れて、4年前のワールドカップ(W杯)ロシア大会で耳にした、「グアルディオラ・エフェクト」という言葉を思い出す。大会を分析した技術分析班が知将の強い影響を指摘していた。

 グアルディオラ監督は母国のバルセロナスペイン)を2008~12年、バイエルン・ミュンヘンドイツ)を13~16年に指揮し、その後はマンチェスター・シティー(イングランド)を率いている。

 一クラブの監督がその国の選手育成やサッカーの中身にまで影響を与えてしまう。彼の後を追うように、スペインが10年、ドイツが14年にW杯で優勝。ロシア大会でイングランドは28年ぶりに4強入りした。

 オシムさんは03年から3年半の間、現在のジェフ千葉を指揮した。その後病に倒れるまでの1年半、日本代表監督に就いた。長い時間ではなかったが、広く、強い影響を残している。

 「代表のサッカーを日本化する」。06年7月の代表監督就任会見で放った言葉は新鮮なインパクトがあった。W杯ドイツ大会で惨敗した直後とあって、出直しを突きつけられた選手や指導者にも響いた。

 欧州や南米を見習い、追う発想から転換するひとつのきっかけだった。強みも弱みも客観視しろと問いかけ、俊敏さ、技術、スピードといった日本らしさが生かされていないと説いた。

 「日本の精神性や文化、風土…

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