豪快な逆転技、芝野が首位堅持 余は残留争いへ 囲碁名人戦リーグ
囲碁名人戦挑戦者決定リーグ戦(朝日新聞社主催)は2日、3勝1敗で首位の芝野虎丸九段と3勝2敗で2位につける余正麒(よ・せいき)八段の首位攻防戦があり、芝野が逆転の黒番中押し勝ちで4勝1敗とし、単独首位を堅持した。余は勝てば芝野を抜き首位浮上だったが、3勝3敗となり挑戦者レースから脱落。残る2局にリーグ残留をかける。
劣勢の芝野が豪快な逆転技を決めて大一番を制した。
中盤、余の巧みな打ち回しで劣勢に立ち、勝負手を放つも逆襲に遭って窮地に追い込まれたが、白の包囲下にあって瀕死(ひんし)の黒石10個を担ぎだして包囲網を切断。大石同士の攻め合いに持ち込み、逆転勝ちした。負ければ余に単独首位を譲るとともに、余を含めて6人いる2敗の大集団にのみ込まれる危地にあったが、頭一つのリードを保った。
敗れた余の対芝野の対戦成績…
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