京都の山奥になぜ「英国村」 外国の絵本のような世界へようこそ

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文・才本淳子、写真・筋野健太
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 黄みがかって古ぼけた建物や塀が、ところどころツタに覆われ、木々の中にとけ込む。まるで外国の絵本の世界に迷い込んだかのよう。でも、この空間は京都の山奥にある。

 山道をくねくね上った先に小さな別世界があった。

 鳥のさえずり。小川のせせらぎ。ミモザの黄色い花。ネコが塀の上で毛づくろい。1ヘクタールの敷地にはちみつ色の建物がぽつりぽつり。働く人々はハリーやアレックなどと外国名で呼ばれている。ピーターラビットやハリー・ポッターの世界に迷い込んだみたいだ。

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 ここは古き良き英国の田舎を再現した「英国村」(旧名ドゥリムトン村)。京都市中心部から車で約1時間、亀岡市の山奥にある。

 本当の村ではない。独特の世界観の中にレストランや雑貨店、チャペルが点在し、宿泊施設もある。コロナ禍で海外旅行が難しい今、「パスポートがいらない英国」と人気を集めている。

 つくったのは、空間デザイナーのマリーさん(61)と建築家のモーリスさん(67)。本名、春山眞由美さんと磯井茂さんの2人だ。店舗プロデュースなどを共にする仕事仲間で、「流行にとらわれず、好きなものを楽しく自由に表現して、長く大人が楽しめる場所を」と考えた。2人が愛するのは欧州の田舎の風景。12年前から村づくりをし、来場者を受け入れてきた。

 亀岡を選んだのは、盆地にあって霧が出やすい「しっとりした雰囲気が英国の空気と似ている」から。周りの山の木も生かした村の雰囲気は、不思議とこの土地の風景に合っている。

 京都・西陣生まれのマリーさんは、「英国の田舎は窓辺のカーテンの柄を屋外に向けて、外からの目を意識した空間作りをする。行事ごとに外に向けてのしつらえを整える京都の町家文化と通じるものがある」と話す。

 釣り堀の整備。フラワーフェ…

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