あなたの家に眠る楽器、学校に寄付しませんか? ふるさと納税を活用

村上伸一
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 家庭などで使わなくなった「休眠楽器」をふるさと納税を活用して寄付してもらい、楽器不足に悩む学校の吹奏楽部に贈る取り組みを大分県豊後大野市が始めた。約4年前に三重県いなべ市が始めた「楽器寄附(きふ)ふるさと納税」という取り組みが広がり、県内では2020年度に実施した杵築市に次いで2番目となる。

 豊後大野市では、三重中学校と三重総合高校の吹奏楽部が、それぞれトロンボーン、アルトサックス、クラリネット、トランペットなど計10台を求めている。市まちづくり推進課の担当者は「古い楽器を大切に使ってきたが、常に修理が必要な状態。お金もかかって困っているという声が上がっていた」と、ふるさと納税を始める理由を話した。

 寄付希望者は、市のホームページから「楽器寄附ふるさと納税専用Webサイト」へアクセスし、専用申し込みフォームに楽器などの情報を入力。楽器の査定業者が出した一次査定額に希望者が納得すれば、楽器発送用の梱包(こんぽう)キットが届くので、楽器を発送。査定業者が本査定をし、その結果に希望者が納得すれば寄付が成立。納得できない場合は楽器を返送する。

 寄付された楽器は市が受け取り、学校へ贈呈。学校は寄付者へ感謝の手紙を送る。ふるさと納税につきものの返礼品はないが、寄付者は楽器の査定額分が税控除の対象となる。市内外の人々が参加できる。

 杵築市によると、20年度に中学校3校と高校1校へ、市内外から計33台の楽器が寄付された。中には新品を買って贈ってくれた人もいたという。市の担当者によると、目標を達成できて、翌21年度以降は取り組みをやめているという。(村上伸一)