「緑茶ばなれ」に危機感 婿入りした17代目、「和紅茶」への挑戦
岡本進
朝から晴れ渡った4月30日、埼玉県入間市にある「清水園」の17代目、清水知弥(ともや、38)は今期初の「和紅茶」を作った。今年は紅茶の生産量を昨年の400キロから2割増やす計画だ。
和紅茶ブームを感じ始めたのは昨年だった。所沢市にある物産館「YOT―TOKO」に置くティーバッグの紅茶商品の売れ行きが上がった。なじみ客しか来ない店に、紅茶を買い求める若い人が現れるようになった。自身も紅茶好きな清水は「海外産だと、ストレートで飲むには渋みが少しきつい。でも、和紅茶は甘みまで楽しめる」と言う。
大手飲料メーカーもこの4月、「和紅茶」ペットボトルを発売した。
紅茶作りのきっかけは小学生のひとこと
もともと県内には、24年前から紅茶を販売している先駆者がいる。日高市にある「吉野園」の園主、吉野誠一(75)だ。自園で紅茶専用の品種まで育てた。
地元の小学校から頼まれた狭…
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