糸谷八段が斎藤八段の全勝ストップ ポカの後、丸くなった背筋

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斎藤、全勝なるか

【観戦記】A級順位戦9回戦

▲(先手)糸谷哲郎八段(5勝3敗)△(後手)斎藤慎太郎八段(8勝0敗)

 3月3日に静岡市の「浮月楼」で指されたA級9回戦一斉対局のうち、斎藤のA級全勝がかかった一戦。これまでの達成者は中原誠十六世名人、森内俊之九段、羽生善治九段、渡辺明名人。4人とも名人経験者かつ永世称号の有資格者である。

 糸谷は前日のインタビューで「強い相手との戦いは楽しみ」と答えて、静かに闘志を燃やしていた。引き立て役は面白くない。

 対局当日、午前8時40分に両者が対局室の「羽衣の間」にそろった。その5分後に駒を並べ終え、斎藤は背筋を伸ばし、ほぼ身動きせず開始を待った。

▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩1 △8五歩 ▲7六歩1 △3二金1 ▲7七角 △3四歩 ▲6八銀 △7七角成 ▲同銀 △2二銀1 ▲4八銀1 △6二銀2 ▲3六歩1 △3三銀 ▲3七銀1 △6四歩1 ▲4六銀=図(指し手の後ろの数字は消費時間〈分〉)

△6三銀 ▲6八玉 △5四銀2 ▲7八玉 △4四歩 ▲5六歩 △5二金1 ▲6八金 △4一玉2 ▲3五歩 △4三銀 ▲3四歩 △同銀右 ▲3六歩 △4二金左2 ▲3五銀31 △同銀 ▲同歩 △3二玉1 ▲5五歩12 △7四歩7

 糸谷は近年得意にしている角換わり早繰り銀を用いる。斎藤は前日に「糸谷八段には長年お世話になり、数多く教わっている。得意な作戦は把握し合っている」と話していた。実際、指し手が早い。

 △4一玉から△4二金左と進…

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