川崎医科大入試に「霧島市枠」 23年度から新設

中島健
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 川崎医科大学岡山県倉敷市)は2023年度入試から、鹿児島県霧島市在住者か市内の高校の卒業生、卒業予定者が対象の「霧島市枠」(1人)を新設する。同市横川町は、大学や、運営する学校法人川崎学園を創設した川﨑祐宣氏(1904~96)の出身地で、関係者は「将来は地域医療に従事する医師を育成したい」と話した。

 霧島市と大学側が先月、記者会見した。市枠は11月に出願を受け付け、同月に実施する総合型選抜。1次試験は英語、数学、理科(物理、化学、生物)による学力試験で、2次試験は面接。県内の医師や看護師ら医療関係者の推薦が出願の条件としている。

 大学では、静岡県長崎県の地域枠なども同様に設定しているが、両県は奨学金を支給し、地元で卒業後の研修を行うことが条件。霧島市枠は将来地元に帰ることを確約する必要があるが、研修は大学で行う。

 福永仁夫学長は「患者や社会のために尽くす医師を育て、霧島市の医療を支えることができれば」と説明。中重真一市長は「医療を志す市の若者にとってチャンス。医師の後継者不足が見えてきているので、この取り組みを元に医療を守っていきたい」と語った。

 霧島市と川崎学園は21年に連携協定を結んでいる。理学療法士ら専門職を育成する川崎医療福祉大学や川崎医療短期大学なども、市内の高校を指定校とする生徒受け入れを検討するという。(中島健)