中絶をめぐる意見書、米最高裁「本物」と認める 情報漏洩で調査

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ワシントン=合田禄
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 米連邦最高裁は3日、人工妊娠中絶憲法判断に関する多数派判事の意見書として報道された草稿は、本物であると認める声明を出した。草稿は、人工妊娠中絶を米憲法で保障された権利として初めて認めた最高裁判決(1973年)を覆す内容。「最高裁による決定や判事の最終的な立場を表すものではない」とも強調した。

 98ページにわたる草稿は、米政治専門紙ポリティコが2日報じた。最高裁は声明で、判事たちが意見書の草稿を内部で回覧することは日常的に行われているとし、審議の不可欠な過程だと指摘した。

 ロバーツ長官の名前で声明は続き、草稿が報道されたことで「裁判所の業務が影響を受けることは一切ない」と表明。特異でひどい違反であり、裁判所とここで働く人たちに対する冒瀆(ぼうとく)だと厳しく非難した。その上で、ロバーツ長官は裁判所の執行官に対し、情報漏洩(ろうえい)について調査を始めるよう指示したことを明らかにした。

 この報道は早くも政治的な対…

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    パトリック・ハーラン
    (お笑い芸人・タレント)
    2022年5月9日18時8分 投稿
    【視点】

    今、アメリカでウクライナ戦争の次に大きなニュースだ。保守とリベラルの分裂が最も深い点、レーガン時代からアメリカ政界の構造体となるのが人工中絶に対する意見の対立だから。 50年前の判決を覆すために今の保守勢力が誕生した。それを目的に選挙活動