端材を使った「グローブサンダル」 野球愛こめ

渡辺七海
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 グラブを作るときに出る端材を使ったサンダルを、奈良県上牧町の企業が作った。グラブやサンダル製造が県の地場産業だとアピールするとともに、端材の廃棄を減らすSDGs(持続可能な開発目標)を推進する狙いがある。

 「サカガワ」が企画・販売する「グローブサンダル」は、甲部分がグラブのウェブ(親指と人さし指の間の編み込み構造)、底にはスパイクのデザインといった野球好きにはたまらない意匠が凝らされている。

 県内でグラブを製造している工房から出た端材の牛革を使い、職人の技術で実現した。

 企画の始まりは10年以上前。同社はグラブ製造時に必ず出る端材に目を付け、サンダルを開発した。だが、端材が時期によって手に入らないことや、甲部分の生産工程が難しく、量産できないなどの理由から2013年に販売を休止した。

 一度は止まった企画が動いたのは昨年。SDGsへの関心の高まりを背景に再挑戦が始まった。300足限定で先行販売することにし、改良も加えた。

 履き心地を良くするため、一段だったソールを二段に。足が接するインソールは柔らかく、地面側のアウトソールは固く作り、以前より弾力があり曲がりやすくなった。

 デザインには、過去に西の京高校(奈良市)の投手を務めた営業部の沢藤豊さんのこだわりが光る。底はスパイクのデザインで、サイズ表記をダイヤモンドで囲った。日常生活で使いながら、「野球愛」を感じられるように意識したという。

 阪川貴俊・専務取締役は「サンダルを通じて、日本製の職人の手作りの良さや、環境への配慮に関心を持ってもらえたらうれしい」と話した。

 サイズはM(25~25・5センチ)、L(26~26・5センチ)、LL(27~27・5センチ)。ブラックとディープオレンジの2色展開。5月30日まで、クラウドファンディングサイトMakuake(https://www.makuake.com/project/sakagawa-glove/別ウインドウで開きます)で購入できる。価格は税込み1万5180円だが、サイトでは割引がある。7月中旬から一般販売も予定している。(渡辺七海)