ホエールウォッチングに余波 もう一つの知床に「なぜ船を出す」

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大滝哲彰
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 観光船が沈没する事故があった北海道・知床には、二つの町がある。その「もう一つの町」が、思わぬ事故の余波を受けている。

 オホーツク海に突き出た知床半島の西側、斜里町の沖で4月23日に事故は起きた。その半島の東側に羅臼町がある。根室海峡を挟んだ対岸は国後島だ。

 羅臼にも観光船会社はあり、事故後に休んだ斜里と違い運航している。その一つ、「知床ネイチャークルーズ」は、今月1日に夏季クルーズを始めた。毎年、ミンククジラや大量のシャチ、イシイルカなどを見られることで人気を集めている。冬季のクルーズでは、流氷の上に集まるオオワシやオジロワシの群れを見られる。

 元漁師の船長による威勢の良いガイドもこのクルーズの魅力の一つだ。「今日はシャチに会えるぞー!」「外に出て見てみれ!」。船長室のマイクを手に、軽快な実況で乗客を盛り上げる。

 同社は、知床が世界自然遺産に登録された翌年の2006年から観光船事業を始めた。「エバーグリーン」(定員50人)に加え、20年からは「エバーグリーン38」(同80人)の2隻態勢に。コロナ下でも順調に利用客を増やしていた。

 ところが、夏季クルーズ開始の8日前だった4月23日、斜里町の沖で観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が行方不明になる事故が起きると、同社は思わぬ事態になった。

■鳴りやまない電話…

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