施設などで暮らす社会的養護を受ける子をはじめ、子どもたちの声を尊重する社会を目指す「全国子どもアドボカシー協議会」の設立を記念したセミナーが5日、東京都内であった。なかなか聴いてもらえない子どもの声に耳を傾け、権利を尊重していくために必要な制度などについて話し合った。
協議会(事務局・福岡市)は3月に設立。現在、子どもアドボカシーに関連して活動してきた全国62の団体・個人が参加する。7月にNPO法人として認証される予定。研修や人材養成、政策提言、情報提供などを進める。
特徴は、理事13人のうち4人が、虐待などで親と一緒に暮らせなかった経験のある若者であること。協議会の事業は、当事者による「子ども・若者委員会」をもうけて意見を聴きながら進める。
この日はオンラインを含めて約320人が参加。子ども・若者委員会による討議もあった。
小学1~6年まで児童養護施…