カジノ含むIR、国内客頼みの日本 先進地シンガポールは自国民3割

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筒井竜平 シンガポール=西村宏治
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 大阪府長崎県で、国内初となるカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致に向けた手続きが進んでいる。お手本にするのは2010年にIRが開業し、観光振興をはかるシンガポールだ。ただ、海外からの旅行客にターゲットを絞るシンガポールと、国内客からの売り上げをあてにする日本の計画には大きなズレがある。

 つつい・りゅうへい 1988年生まれ。経済部記者。学生時代はパチンコに明け暮れ、留年した。ギャンブルの怖さ、むなしさを身をもって感じた。

 シンガポールの中心部にあるIR「マリーナベイ・サンズ」。三つの超高層ビルの屋上に巨大プールが横たわる独特な外観で知られ、近くにあるマーライオン像と並んでシンボル的な存在だ。

 ホテルにつながるショッピングセンターの一角に、カジノの入り口がある。場内にはバカラ、ブラックジャック、ルーレットなど500を超えるテーブルと、2千台超の電子ゲームがずらりと並ぶ。

 3月に訪ねると、コロナの影…

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