普段使いの品物に潜む美 千葉・睦沢町で企画展

稲田博一
[PR]

 千葉県睦沢町立歴史民俗資料館で「用の美――日本人の日常再発見」展が開かれている。普段の生活で使ってきた品物の中から、日本人の美意識を見つけようという展覧会。地元にゆかりのある人たちの作品も併せて、計約100点を展示している。15日まで。

 展示しているのは例えば「かい巻き」。襟や袖がついた着物のような寝具だ。紺の木綿地に五つのひし形が組み合った模様が美しい。魚を捕る竹製の「うけぼち」は、細く裂かれた竹が熟達の技術で編み込まれている。このほか、湯切りざるや蓑(みの)、大工道具の墨壺(すみつぼ)、食事を提供するのに使われた折敷(おしき)などが並ぶ。

 担当した学芸員の山口文さんは「職人の熟達の技の中に、美がひそんでいる」と話していた。

 このほか、町在住の陶芸家小原由紀子さんの作品「斑猫(ぶちねこ)」「青猫」。茂原市在住の細谷惠志(長生)さんの「紅白梅図屛風(びょうぶ)」なども展示している。

 入場無料。月曜日休館。問い合わせは同館(0475・44・0290)。(稲田博一)