独立記念日のイスラエルで襲撃事件、通行人ら3人死亡 犯人は逃走

エルサレム=高久潤
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 イスラエルのテルアビブ近郊エラドで5日午後8時半ごろ、通行人ら少なくとも3人が死亡する襲撃事件が起きた。ロイター通信などが報じた。おのやナイフなどを持った2人が、公園や周辺の道路などで通行人らを次々と刺して逃げた。少なくとも4人が負傷した。イスラエル警察は、目撃情報などから2人はパレスチナ人とみて、行方を追っている。

 エラドはユダヤ教超正統派が多く住む街として知られる。5日は建国74年の独立記念日で、お祝いの行事が全国各地で開かれていた。現場周辺は、直前まで開かれていた屋外行事の参加者でにぎわっていたという。

 イスラエルやパレスチナ自治区ヨルダン川西岸では3月下旬以降、パレスチナ人やアラブ系イスラエル人らによる襲撃事件が相次ぎ、計19人が死亡した。一方、治安部隊による「テロ対策」で少なくとも26人以上のパレスチナ人も死亡した。今月5日未明には、エルサレムの旧市街にあるイスラム教の聖地「アルアクサ・モスク」周辺で、治安部隊とパレスチナ人の衝突が起き、けが人がでていた。(エルサレム=高久潤

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