新型コロナ死者1490万人 WHOが推計発表、米大学集計の3倍
太田成美
世界保健機関(WHO)は5日、2020~21年の新型コロナウイルスのパンデミックに関連して死亡した人の数が1490万人に上るとする推計を発表した。米ジョンズ・ホプキンス大の集計によると同期間の死者数は540万人だが、約3倍近い人が亡くなっていた可能性がある。
WHOによると、実際の死者数が平時に推定される死者数をどれだけ上回ったかを示す「超過死亡数」から推計した。推計には、パンデミックによる医療の逼迫(ひっぱく)で、治療を受けられなかった人など間接的な要因での死亡も含まれている。
推計での死者数の84%を東南アジアや欧米が占めた。女性より男性の死亡率が高く、全体の57%が男性だった。また、高齢者の割合も高かった。WHOのテドロス事務局長は「全ての国が危機の際に必要な医療を維持できるよう、よりレジリエント(回復力)のある医療システムに投資する必要があることを示している」とコメントした。(太田成美)
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