製鉄所内「目の前で人が死ぬ」「明日があるか…」 看護兵が動画投稿

ウクライナ情勢

[PR]

 ロシア軍による激しい攻撃が続くウクライナ南東部マリウポリの製鉄所「アゾフスターリ」で、製鉄所内にいるという看護兵の男性が5日夜、自身のインスタグラムに動画を投稿し、「人々が目の前で亡くなっていく」と悲痛な胸の内を明かした。

 製鉄所内で負傷者を手当てしているという男性は、動画で「この2022年に、抗生物質がなかったり、傷が化膿(かのう)したりするのが原因で、人々が目の前で亡くなっていく。つらい」と語った。戦争前は救急隊員として救急車に乗っていたが、人の死に直接立ち会ったことはなかったという。

 製鉄所内では、ロシア軍の攻撃や飢餓、薬の不足などで、人々が亡くなっていると述べ、「私たちに明日があるか、わからない。時間がない」と訴えた。

 男性は、ロシアが2014年に占領した南部クリミア半島の先住民族クリミア・タタール人。ウクライナと黒海を挟んで反対側にあるトルコに対して、「市民や負傷した人が避難できるように助けてほしい」と訴えた。