純銀製29キロ、3千万円、幻の「大正16年」銘 大相撲の賜杯の謎
抜井規泰
大相撲の優勝カップ「賜杯(しはい)」の裏側には、「大正16年」という存在しない年が刻されている。
江戸の風情と香りを伝える大相撲。その本場は東京――と思う人も多いかもしれない。実際、年6度の本場所の半分は東京の国技館で催される。しかし、実は昭和の初めまで大阪にも相撲協会があり、国技館があり、独自の相撲興行があった。
国技館で呼び出しが「ひがぁ~しぃ~」と声を張り上げる「東」。実は、実際の方位は「北」です。不思議だらけの大相撲。江戸時代と同じ髪形の力士たちが、まわし一丁で戦う角界の不思議をお届けします。
両組織の合併は、親方株の扱…
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