「あら探し=愛情」じゃない 鬼コーチを変えた、予想外な選手の返事

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松本麻美
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 恩塚亨さん(42)は2006年、東京医療保健大に新設されたばかりの女子バスケットボール部の監督に就任した。

 12年に全日本大学選手権(インカレ)へ初出場すると、そこから5年で日本一まで駆け上がった。

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 戦略通りに動けない、集中力が散漫な選手がいると、イライラを隠すことなく学生にぶつけた。

 「何回言ったら分かるの?」「自分ができていないの、分かってるよね?」

 そう吐き捨て、練習ではコートを往復する罰走を選手に何度も科した。

 大分県出身。現役時代は筑波大卒業までプレーしたが、目立った実績はない。

 記憶に残っているのは、高校時代に総体の県大会決勝で敗れたときの悔しさだ。

 相手の強豪校には鍛え抜かれた選手がそろっていた。近寄りがたい雰囲気の監督は試合中、厳しく細かい指示を飛ばし続けていた。

 「自分たちもあれくらい教えてもらえれば強くなれるのに」

 そんなふうに、うらやましく感じた。

 大学卒業後に指導者としての…

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