三菱電機、変圧器不正で国際認証が停止 兵庫県赤穂市の工場

伊沢健司
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 三菱電機は6日、原子力発電所などに出荷した変圧器で不正をしていた問題で、変圧器をつくっていた系統変電システム製作所赤穂工場(兵庫県赤穂市)の国際認証が一時停止されたと発表した。認証が条件となる入札に参加できなくなる恐れがあるという。

 対象は、品質管理の国際認証「ISO9001」と、鉄道関連の製品の品質を認証する「IRIS」。認証機関から6日付で通知された。停止の解除には、2カ月以内に再審査が必要という。問題の変圧器は、1982~2022年3月に出荷された3384台。出荷前の試験で虚偽のデータを記入するなどしていた。一部は稼働中の原発などで使われている。

 三菱電機の一連の不正では、問題が発覚する度に国際認証の停止などを受けてきた。これまでに長崎製作所(長崎県時津町)と受配電システム製作所(香川県丸亀市)の一部で認証が取り消されたほか、福山製作所(広島県福山市)と鎌倉製作所(神奈川県鎌倉市)は一時停止が続いている。(伊沢健司)

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