瀬戸内「   」資料館 カッコ内は会期で変わるテーマ 瀬戸芸

紙谷あかり
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 瀬戸内「   」資料館は、アーティストの下道基行さんが館長を務め、瀬戸内海の景観、歴史、民俗についての新たな資料館をつくるプロジェクトだ。空白になっている「   」の中には展示テーマが入り、瀬戸芸の春と夏・秋の会期でテーマが変わる。

 春会期は「鍰(からみ)造景」。鍰とは、銅製錬の際に発生する不純物のこと。銅の精錬が主産業の直島では、かつて住宅のれんがや瓦が黒々とした鍰で作られ、今も島の風景に溶け込んでいる。

 下道さんは島民と3人で、島内にある鍰を撮影し、地図に落とし込んだ。さらに直島だけでなく、秋田や石川など、銅鉱山や製錬所があった町を巡ったという。また、島民から昔の写真を借り、展示している。

 「歴史的なものが現代にどう生かされているのか、視覚化したかった」と下道さん。瀬戸内「鍰造景」資料館は、昨年8~9月に期間限定で開館していたが、より多くの人に見てほしいと展示を充実させ、瀬戸芸で再オープンした。=通期(紙谷あかり)

直島(香川県直島町)

【アクセス】高松港から直島・宮浦港までフェリーで約1時間、高速船で30分。岡山・宇野港からもフェリー、旅客船が出ている。資料館までは港から徒歩数分。