船内捜索の鍵にぎる「飽和潜水」 ガスで加圧、命のリスク抱え海中へ

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小川崇
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 北海道・知床半島沖の観光船沈没事故で、海上保安庁は海底で見つかった船の内部に乗船者がいないかどうかの確認作業を続けている。

 発見場所の水深が深く海保の潜水士では潜れないため、今後は高い水圧にも耐えられる「飽和潜水」という方法で捜索にあたる方針だ。

 通常の潜水とはどう違うのか。飽和潜水の経験がある元海上自衛隊員や専門家に話を聞いた。

 沈没した観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が見つかったのは、知床半島沖の水深約120メートルの海底だ。

 海保の通常の潜水士が潜れる深さは40メートルまでで、精鋭の特殊救難隊員でも60メートルまでとされる。特殊な装備や対策をしなければ、水圧に体が耐えられないためだ。

1日かけてタンクで加圧、そのまま食事も

 これまでは、海保や海上自衛…

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