4日前の苦渋の決断 不破聖衣来の指導者によぎった名将の教え

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 5月3日、福岡市

 不破聖衣来(せいら)(拓大)は、4日後の日本選手権1万メートルを前に最後のポイント練習を終えた。

 見守った五十嵐利治監督に聞かれた。

 「聖衣来、どうする?」

 1月に右足を故障し、走り始めたのは1カ月前だ。五十嵐監督の胸の内は決まっていた。

 不破は言った。

 「厳しいと思います」

 考えは一致した。世界選手権(7月、米・オレゴン州)の参加標準をすでに突破しており、今大会で3位以内に入れば代表内定のはずだった。だが、その舞台に立つことはなく、この種目での世界選手権出場は絶望的となった。

 1カ月前の段階で、困難な道と分かっていた。

 それでも直前まで練習を続けたのは、五十嵐監督なりの考えがある。

 「彼女の闘争心を考えると、100%の努力をさせた上での決断じゃないと『もやもや』がずっと残る」

 だからこそ、1カ月間福岡で合宿を張り、最後まで可能性を探っていた。

 日本陸上界に現れたスター候補をどう育てるか。

 五十嵐監督がヒントにした指…

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