電球メーカーが栽培する幻のキノコ 「壮大な夢」に技術者は燃えた

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山崎琢也
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 その希少性と栽培の難しさから幻と呼ばれるキノコの生産に、静岡県島田市の電球メーカーが取り組んでいる。技術革新に伴う経営環境の変化に適応するため進出した畑違いの分野。電球作りで培った品質管理などのノウハウを生かし、少しずつ結果を残してきた。

 自動車用の電球などを手がける大井川電機製作所。周囲を田んぼに囲まれた島田市内の生産拠点のドアを開けると、棚に整然と袋が並んでいた。中にはおがくずなどで作られた菌床と育ちつつある真っ白なキノコ。天井の加湿器は、部屋の奥がかすむほどの霧を出していた。

 温度を一定に保ち、生育段階に応じて80~99%の間で湿度を変える。細かな品質管理の下、育てているのは「ハナビラタケ」(商品名・ホホホタケ)と呼ばれるキノコだ。標高1千メートルを超える高山の限られた環境でしか育たず、栽培も難しいため収穫量が少ない「幻のキノコ」だ。

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