ウクライナのベレシュチュク副首相は7日、ロシア軍が包囲するウクライナ南東部マリウポリの製鉄所「アゾフスターリ」に隠れていた全ての女性、子ども、お年寄りの避難が成功したことをSNSで明らかにした。国連などが支援してきた市民の避難は一定の成果を見たことになるが、マリウポリの完全制圧に向け、ロシア軍が今後攻撃を本格化させる懸念も残っている。
「(ゼレンスキー)大統領の命令が履行された。この部分に関しては、マリウポリでの人道作戦が完了した」。ベレシュチュク副首相は7日夜、SNSのテレグラムにそう書き込んだ。投稿文の冒頭には「仕事の完了」を意味するチェックマークの絵文字をつけ、避難活動で一定の結果が出た充実感をうかがわせた。
ロシアのプーチン大統領は国連のグテーレス事務総長と4月26日に会談し、製鉄所から市民が避難する際、国連や赤十字国際委員会(ICRC)を関与させることに原則として同意していた。
国連は5月3日、製鉄所から…
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