孤立するロシアの戦勝記念日 過去にブッシュ大統領や小泉首相も出席

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 モスクワの赤の広場で9日(日本時間同日夕方)、ロシア軍による対独戦勝記念日の大規模な軍事パレードが開かれる。例年、プーチン大統領や各国首脳が出席し、戦車や戦闘機、大陸間弾道ミサイル(ICBM)などロシアの軍事力を誇示しているが、今年はウクライナ侵攻の影響が影を落としている。

 欧米では、プーチン氏がこの日、ウクライナに戦争を宣言すると警戒する声が出ている。ロシアはウクライナ侵攻を「特別軍事作戦」と呼び、公式には「戦争」と認めていない。戦争を宣言すれば大規模な徴兵が可能になる。苦戦が続く最前線に兵力が補充されれば、侵攻の激化や長期化が懸念されることになる。

 戦勝記念日は現代のロシアで最大の祝日だ。今年は国内28都市で軍事パレードが実施され、計6万5千人が参加する予定。ほかにも退役軍人らが参加して様々な行事が行われる。

 ロシアが継承したソ連は、米英などと連合国としてナチス・ドイツと戦った。ドイツは1945年5月8日に無条件降伏。時差の関係でソ連は9日を戦勝記念日とした。

 ただ、ソ連軍がベルリンを陥落させたこともあり、ロシアではソ連の貢献が強調されがちだ。しかも第2次世界大戦ではロシアを含む旧ソ連の死者数は2千万人を超え、国別で最多。身内に戦死者がいる人は多い。

 ナチス・ドイツ軍のソ連への侵攻から始まった対独戦は、19世紀のフランス・ナポレオンのロシア遠征を打ち破った「祖国戦争」に並ぶ危機として「大祖国戦争」と呼ばれる。

 特にプーチン氏はこの勝利を…

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    パトリック・ハーラン
    (お笑い芸人・タレント)
    2022年5月9日12時20分 投稿
    【視点】

    「融和的な付き合いを目指した昨今の外交策は間違っていた」という指摘はよく、対中関係について聞くが、今となっては同じことが対ロシアにおいても定説となりつつある。独裁色を強め続けてきたプーチンをG-8に招きいれ、フランスの戦勝記念イベントに呼び