かすむ「原発再稼働の是非」、一因は東電 12日告示の新潟知事選

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長橋亮文、宮坂知樹
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 新潟県知事選が12日、告示される。2012年から運転停止中の東京電力柏崎刈羽原発を県内に抱え、過去には再稼働に関する立場の違いが争いの中心となった選挙戦もあったが、今回は様相が違っている。

 同知事選は、現職で再選を目指す花角英世氏(63)と、脱原発を掲げる市民団体代表の新顔、片桐奈保美氏(72)=いずれも無所属=の2人が立候補を表明している。

 海上保安庁次長だった花角氏は4年前の前回、原発推進派の自民党と、公明党に支持されて立候補。立憲民主や国民民主など国政野党5党の推薦を受け、再稼働を進める政権を批判した新顔との接戦を制し、初当選した。

 当時から変わらないのが、柏崎刈羽原発の再稼働については、事故時の避難方法などに関する県独自の検証が終わるまで「議論しない」という立場。今回も4月の会見で再稼働の是非が争点になるか問われ「争点になるという意味がよく分からない」とかわした。

 こうした姿勢を片桐氏は「検証にまじめに取り組んでいない」などと批判し、「再稼働反対」を掲げて争点化を目指している。同知事選では6年前の前々回、再稼働慎重派で共産党などの推薦を受けた新顔が自公推薦の新顔に競り勝っており、その再現を狙う。

 ただ、前回や前々回と異なるのが与野党問わず広がった東電への強い不信感だ。同原発でテロ対策の不備が相次ぎ発覚したことを受け、原子力規制委員会が昨年4月、商業原発では初めて核燃料の移動を禁じる是正措置命令を発令。解除の見通しは立たず、再稼働は事実上凍結された状態だ。

 このため自民県議からも「東…

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