郊外の家族ゆさぶる真実とは……舞台「みんな我が子」堤真一が出演
増田愛子
人が自分の生きる世界に思いを寄せなくなった時、何が起きるのか。第2次世界大戦直後の米国社会に、そんな問いを投げかけた、アーサー・ミラーの初期の傑作「みんな我が子」(広田敦郎翻訳)が上演中だ。
家族に経済的成功をもたらすことを絶対の正義と信じて疑わない父親を演じるのは、堤真一。「彼のような人は、いっぱいいるんじゃないでしょうか。人間は、自分のやっていることを正当化していく生き物だと思うんです。罪の意識を国のため、社会のためと置き換えて」と話す。
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