自民党の茂木敏充幹事長と日本維新の会の松井一郎代表(大阪市長)が、それぞれ批判の応酬を展開した。
茂木氏は8日、大阪市内の街頭演説で維新元代表の橋下徹氏を念頭に「(ウクライナ侵攻をめぐり)維新の創設者がロシア寄りの発言を繰り返している。維新の国会議員は何も言えない。維新は身を切る改革と言っているが、党内では身を切る改革ではなくて身内に甘い政党だ」などと述べた。
これに対し、松井代表は9日、大阪市役所で記者団に「さすがにぺらぺらの軽い幹事長になった」などと、茂木氏を批判した。「橋下さんは維新のメンバーじゃない。民間人だ」などとし、「野党の共産党や立憲とかが(批判を)やるならまだ分かるけど、大自民党の幹事長としたら薄っぺらい。僕、反応する気もなかった」などと語った。
昨年の衆院選で自民党の山崎拓・元幹事長が立憲民主党の辻元清美氏の応援演説に立ったことを引き合いに出し「(注意するなら)そっちじゃないの」と皮肉った。自民党は昨年12月、山崎氏に対し、党の規律を乱す行為だとして1年間の党員資格停止の処分をしている。
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