標高1千メートル 道の駅にサテライトオフィス 北杜市が開所

米沢信義
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 標高約1千メートルにある道の駅こぶちさわ(山梨県北杜市小淵沢町)に、企業向けのサテライトオフィスが9日オープンした。コロナ禍をきっかけにしたテレワークの広がりを受けて同市が整備。新たな企業進出や移住者の増加を期待している。

 小淵沢は八ケ岳高原の避暑地として人気の地区で、近くにはアウトレットモールや温泉もある。サテライトオフィスは、空きスペースとなっていた道の駅の古い施設の2階を、市が県の補助金も使って総工費約5600万円をかけて整備した。

 約16平方メートルの事務所が四つ、共用スペースもあり、複数の企業が協力しやすい環境も整えた。使用料は月3万3千円だが、県や市の補助金で負担がゼロになる「お試し体験」も受け付けている。

 この日の開所式で上村英司・北杜市長は「新しい企業にビジネスを創造していただき、移住者や児童・生徒の増加にもつなげたい」とあいさつした。

 すでに、四つのオフィスのうち二つの進出企業が決定。その一つ、地域活性化支援などを手がける「ブラフマン・アンド・エス」(東京都港区)の田中覚代表は「小淵沢は自然や文化がすばらしい。地域の魅力を発信するようなイベントに取り組んでいきたい」と進出した理由を語った。

 観光と仕事場を合わせたスペースは、企業だけでなく個人向けにも提供される。市はJR長坂駅前に、個人が利用できるコワーキングスペースを10日にオープンさせる。市未来創造課は「まずは外からの交流人口を増やしてファンを獲得していきたい」と話している。(米沢信義)